第5回 シーフード料理コンクール 結果発表

  「第5回シーフード料理コンクール」が11月21日、服部栄養専門学校で開催されました。 応募総数1232作品(学生の部555作品、一般の部105作品、浜の部537作品、プロの部35作品)の中から書類審査の結果32作品(各部門8作品)が、実技に臨み、服部幸應審査委員長(服部栄養専門学校理事長・校長)他5名が審査を行い、入賞作品16作品が決定し表彰式が行われました(受賞作品下記)。

 5回目を迎えた料理テーマは、魚介類をメインに使った『好きになる魚料理』。魚が苦手な人でもおいしく食べられるよう工夫されていることが条件です。審査のポイントは、「美味しさ」、「手軽さ」、「栄養や経済面への配慮」、「魚の味や香りのバランス」、「盛りつけの美しさ」、「独創性」です。

 また、当日同会場において、本コンクール・水産加工品部門の農林水産大臣賞状7作品に対する授与式が行われました(受賞作品下記)。これは、JF関係団体等による優秀製品を表彰するもので、今年度から始まりました。

授賞式風景
最優秀賞
村上貴之様(京都府)「秋ナスと魚貝のさっぱり煮」 受賞作品
部門賞
水産庁 長官賞 賞金 10万円
一般  ■ 長沼深佳 様(山梨県)
  『 カントリー風ツナ&キャロットスパイスケーキ 』
受賞作品
プロ  ■ 村上貴之 様(京都府)
  『 秋ナスと魚貝のサッパリ煮 』
受賞作品
浜料理  ■ 小栗知江子 様(東京都)
  『 煮込みハンバーグ 』
受賞作品
全国漁業協同組合連合会 会長賞 賞金 5万円
一般  ■ 浅川美由紀 様(東京都)
  『 いわしのキンピラピーナッツ味噌風味 』
受賞作品
プロ  ■ 山本 豊 様(滋賀県)
  『 サーモンのポテトケース明太マヨグラタン
   磯の香りたっぷりの焼きリゾット添え 』
受賞作品
浜料理  ■ 梅田尚幸 様(宮崎県)
  『 夏野菜とかんぱちのユッケ風サラダ 』
受賞作品
(社)大日本水産会 会長賞 賞金 3万円
一般  ■ 青木智登子 様(京都府)
  『 さばの野菜キムチラザーニア 』
受賞作品
プロ  ■ 千葉 敬 様(東京都)
  『 鯛と蜆のアジアン茶漬け 』
受賞作品
浜料理  ■ 西森睦美 様(宮崎県)
  『 ピリ辛麻婆魚丼ぶり 』
受賞作品
審査員会特別賞 図書券 1万円
一般  ■ 伊東知恵子 様(静岡県)
  『 ほっとフィッシュばー 』
受賞作品
プロ  ■ 永田 浩 様(山梨県)
  『 秋景色・紅鮭の紅葉包みカマンベール味噌焼き 』
受賞作品
浜料理  ■ 志賀則子 様(大分県)
  『 楽しく作って楽しく食べよう♪~お魚の豪華船~ 』
受賞作品
学生の部
水産庁 長官賞 図書券 5万円
 ■ 宮原 淳 様(三重県)
  『 太刀魚の照り焼き握り寿司 』
受賞作品
全国漁業協同組合連合会 図書券 3万円
 ■ 坂本美可子 様(三重県)
  『 イワシのたまこま春巻き 』
受賞作品
(社)大日本水産会 図書券 2万円
 ■ 乾 沙織 様(三重県)
  『 あじ焼売 』
受賞作品
審査員会特別賞 図書券 1万円
 ■ 国分香里 様(福島県)
  『 あさりとさけのチャウダー 』
受賞作品
農林水産大臣賞(水産加工品の部)
品名 主な原料 団体名
東京都 高級すり身 たたき トビウオ、青ムロアジ JFにいじま式根島女性部
同事務所
富山県 白エビ入りソーセージ 白エビ(富山湾産) JF富山漁連
石川県 かじめの佃煮 かじめ JF輪島市輪島崎女性部
山口県 浜のえび天 太頭(ぶとう)えび、雑魚 新南陽マリンレディース
佐賀有明 うまかのり梅 乾海苔、南高梅(国産)他 JF佐賀市女性部
熊本県 天草荒波鯛味噌漬け 鯛の切り身、酒、砂糖 丸木水産漁業(株)
沖縄県 もずく生麺 伊平屋産もずく他 JF伊平屋村
【講評】
服部幸應  審査委員長  服部 幸應 氏
今回のポイントの一つは素材の組み合わせ。魚介類と相性がいい材料を選ぶことが仕上がりを左右しました。
家族が揃って食卓を囲み、同じメニューを食べる機会が減っている現在は、従来の食文化を次世代に伝えにくい時代。しかし魚を日常的に食べる日本の“魚食”は、健康面からも注目され、今後も伝えていきたいもの。魚料理と接する環境づくりをしていきましょう。
【審査員】 (五十音順、敬称略)
飯田  稔 神奈川県立栄養短期大学 名誉教授
さかなクン NPO自然のめぐみ教室 室長
館山市おさかな大使
佐藤 月彦 服部栄養専門学校 教師
田口 道子 料理研究家
服部 幸應 服部栄養専門学校 理事長・校長
宮原 邦之 全国漁業協同組合連合会 代表理事専務
【選考基準】
■簡便性 手軽に効率良く、短時間(1時間)で作れる工夫がされているか。
■味・かおりの良さ 魚の持っている特性が十分いかされているか。
■経済性 経済面の配慮がされている。
■独創性 アイデア、オリジナリティがあるか。
■健康性 素材や栄養的なバランスがとれている。
■調和性 味・色あい・盛りつけの取り合わせに考慮がなされている。
■テーマ性 テーマ性「好きになるお魚料理」があるか。
■手順
【主催者より】
  JF全漁連・中央シーフードセンターでは今後、これらの入賞作品を食育や魚食普及活動のさまざまな場で活用させていただくとともに、引き続き次回以降のコンクールにおいて、新しい感性を生かした魚料理を発見していきたいと考えております。
 終わりにこのコンクールに多数の作品を寄せられた皆様に対し厚くお礼申し上げますとともに、審査委員長の服部幸應先生をはじめ各審査員の方々、そしてご後援を頂いた各団体及び関係各位に対し心より感謝申し上げます。
主催
 JF全漁連(全国漁業協同組合連合会・中央シーフードセンター)
後援
 農林水産省  (社)大日本水産会
協賛
 全国共済水産業協同組合連合会  全国漁連のり事業推進協議会
 全国漁業共済組合連合会  (社)全日本司厨士協会
SEAFOODS COOKING COMPETITION