「第2回全国牡蠣-1グランプリ」イベントレポート
同イベントは国産牡蠣の販売促進および生産者に対する安全教育、国産牡蠣の標準化など一体的な産業振興の為の関係者交流を行う場として、また正しく処理された牡蠣の安全性とおいしさを言語化し発信するとともに、その選定過程に公平納得性を担保、参加者の牡蠣が「売れるようにする」土台を作るために開催されたものです。
前回からボリュームアップして、加熱3部門(シングルシード方式※1・カルチ方式※2・カキフライ)、生食3部門(シングルシールド方式※1・カルチ方式※2・イワガキ)、バラエティー4部門(重量・美しさ・意匠)の計10部門で行われ、前回を上回る延べ110事業者がエントリーし、2日間に亘って審査が行われました。今回予選では生産者や流通関係者だけでなく、クラウドファンディングで応募した一般消費者も審査に参加しました。
準決勝と決勝の間には水産庁からカキの輸出について、JF全漁連からは浜プランの優良事例の取組紹介の講演が行われました。また初日には東京大学伊藤直樹教授による、カキ類の感染症と対策についての講演も行なわれました。
決勝の審査は、久我 勝二氏 (東京都水産物卸売業者協会 副会長)や片岡護氏(リストランテ アルポルト オーナーシェフ)、澤村収二氏(元ANAクラウンプラザホテル 総料理長)、内田珠一氏(JF全漁連 代表理事専務)ら6名によって行われ、加熱部門と生食部門でそれぞれ勝ち上がってきた2つのカキをそれぞれ食べ比べ、審査員が美味いと思ったカキを1つ選ぶもので、審査員は味だけでなく香りやエキスも味わいながら審査しました。審査の結果は表彰式で発表されるので、決勝に残ったカキ生産者もドキドキだったと思います。
表彰式で各部門の結果発表がなされ、受賞者に最高金賞・金賞・銀賞の賞状とトロフィー、カキのオブジェクトが受賞されました。各金賞受賞者は「1位になってとてもうれしい一方で、他の生産者が色々なカキを作られていることがとても勉強になったので、今後も邁進していきたい。」や「現場で頑張っているみんなに一刻も早く伝えたい。」といったコメントを述べていました。最後に皆さんで記念撮影を撮り、閉会しました。
これを機においしいカキがあちらこちらで食べれるようになればと思います。
※1シングルシード方式:カキの養殖方法の一つ。カキをカゴに入れて波の力で揺らしながら育てることで、小ぶりだか身入りの良いカキが育つ。
※2カルチ方式:カキの養殖方法の一つ。従来から行われている垂下式養殖。広く日本中で実施されている。
各受賞結果
<加熱部門>
シングルシード方式 最高金賞:合同会社新栄丸(大分県佐伯市)
カルチ方式 最高金賞:有限会社丸十水産(広島県呉市)
カキフライ 最高金賞:有限会社長石商店(宮城県東松島市)
<生食部門>
シングルシード方式 最高金賞:吉見丸(佐賀県唐津市)
カルチ方式 最高金賞:有限会社フルスイ(広島県東広島市)
イワガキ 最高金賞:糸島牡蠣小屋のぶりん(福岡県糸島市)
<バラエティー部門>
日本一大きい牡蠣部門(イワガキ):海士いわがき生産株式会社(島根県隠岐郡海士町)
日本一大きい牡蠣部門(マガキ):合同会社Oyster Professional(徳島県鳴門市)
日本一美しい牡蠣部門 :井関水産(島根県隠岐郡隠岐の島町)
意匠部門 :津田宇水産株式会社(兵庫県たつの市)
各部門各受賞者は第2回全国牡蠣-1グランプリWEBサイトをご覧ください。
WEBサイトはこちら
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第2回全国牡蠣-1グランプリ
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審査員と関係者による記念撮影
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JF全漁連による浜プランの取組についての講演
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講演を聞く出場者たち
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決勝の様子
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決勝審査の様子
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加熱部門シングルシード方式で最高金賞を受賞した合同会社新栄丸様
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加熱部門シングルシード方式の受賞したカキ
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加熱部門カルチ方式で最高金賞を受賞した有限会社丸十水産様
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加熱部門カルチ方式の受賞したカキ
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加熱部門カキフライで最高金賞をした有限会社長石商店様
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加熱部門カキフライの受賞したカキ
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生食部門シングルシード方式で最高金賞を受賞した吉見丸様
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生食部門シングルシード方式の受賞したカキ
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生食部門カルチ方式で最高金賞を有限会社フルスイ様
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生食部門カルチ方式の受賞したカキ
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生食部門イワガキで最高金賞を受賞した糸島牡蠣小屋のぶりん様
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生食部門イワガキの受賞したカキ
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日本一大きい牡蠣部門で受賞したマガキ:合同会社Oyster Professional様(左)、イワガキ:海士いわがき生産株式会社様(右)
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日本一大きいマガキ部門
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日本一大きいイワガキ部門
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日本一美しい牡蠣部門で受賞した井関水産様
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日本一美しいカキ部門:井関水産(右上)
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意匠部門で受賞した津田宇水産株式会社様
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意匠部門
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記念撮影